こんなにぶっ飛んでるのに、どうしてこんなに泣けるんだろう。
幽霊も、人間も、愛したいし、愛されたい。――そんな普遍的な想いが、あの言葉に詰まっていた。
今回のブログでは、話題沸騰中のアニメ『ダンダダン』第7話「優しい世界へ」について語らずにはいられません。
「霊や宇宙人」といったジャンルを超越したぶっ飛び展開と、キレのあるアクション、そして時折グッと心を掴まれる人間ドラマ。
中でも第7話は、そのギャップが最高潮に達した“神回”でした。
特に「お母さん、世界で1番愛してる」というセリフには、涙腺が崩壊。
ただの怪談話ではない、“優しいホラー”の真骨頂がここにありました。
幽霊が怖いだけじゃない『ダンダダン』の魅力
『ダンダダン』は、霊媒師の家系に育った女子高生・綾瀬桃と、オカルトオタクのオカルンこと高倉健が、怪異や宇宙人に立ち向かうバトル青春アニメ。
…と書くとよくある設定に見えるかもしれませんが、このアニメ、テンポの良さと勢いが段違いです。
第7話では、「赤いドレスの幽霊」との戦いが描かれます。
一見、よくある未練を残した怨霊かと思いきや、その背景には「母としての哀しみと愛」が静かに息づいているのです。
「お母さんと呼んで」執着の奥にあるもの
赤いドレスの幽霊は、登場するやいなや襲いかかってきます。
「お母さんって呼んで!」と力ずくで迫り、オカルンや桃を容赦なくぶっ飛ばす。笑
アニメならではの“吹っ飛び演出”が炸裂していて、シリアスなのにどこか笑えてしまうのがこの作品の妙。
でも、物語が進むにつれて、幽霊の本当の願いが見えてくる。
彼女は、生前、自分の娘を守ることができなかった。
その後悔と未練が残り、幽霊としてさまよっているのです。
「お母さん」と呼ばれたいのは、忘れられた存在として消えるのが怖かったから。
それでも最後には、自分を犠牲にして娘を守ろうとする――まさに“母の愛”の極致。
怪異との向き合い方を教えてくれた回
オカルンと桃たちは、単に怪異を排除しようとするのではなく、相手の心情や背景を理解しようとする姿勢を見せます。
「幽霊=怖い・倒すべき存在」という先入観ではなく、
「幽霊=人の想いが形になった存在」と捉えて、付き合っていこうとする。
この柔らかいスタンスが、ただのバトルものとは一線を画す部分。
まるで、“人との関係”にも通じる何かを感じてしまいました。
キャラたち、毎回ぶっ飛んでるのにやられないの面白すぎ!
さて、シリアスな話はここまで。
今回も安定の物理的ぶっ飛びギャグが満載でしたね(笑)。
オカルンが吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられ、でもピンピンしてる。
桃が雑に放り投げられたり、ものすごい衝撃を食らっても笑ってる。
普通のアニメなら重傷レベルの描写なのに、この作品では“日常”。
この絶妙なバランス感覚が、『ダンダダン』の持ち味であり中毒性でもあります。
「優しい世界へ」――タイトルがすべてを物語っていた
タイトルの「優しい世界へ」。
幽霊でさえ、愛されたい。人を守りたい。そんな当たり前の想いを持っている。
人間も、怪異も、背景を知れば誰しも“悪”ではないのかもしれない。
この回を観て、そんな気持ちがふと湧いてきました。
「お母さん、世界で1番愛してる」――その一言に、彼女はようやく救われた。
そして、観ている私たちも、少しだけ優しい気持ちになれた気がします。
最後に
『ダンダダン』という作品が、ただのオカルト×バトルものではないと気づかされる神回でした。
ギャグに笑って、アクションに驚いて、そして最後に静かに涙がこぼれる。
こんな体験ができるアニメ、そうそうありません。
「優しい世界へ」――
幽霊も、人間も、誰かのことを想いながら生きている。
そのことに、そっと気づかせてくれるエピソードでした。
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