最近ふとしたきっかけで、テレビアニメ『その着せ替え人形は恋をする』を見ました。
正直、最初は「コスプレ×ラブコメ」という軽い気持ちで再生ボタンを押したんですが――気づけば胸が締めつけられていました。
「自分の好きなことを否定された過去」
「気持ちを隠して生きる日常」
「それでも、好きなものに一歩踏み出したい想い」
そんな繊細な感情が丁寧に描かれたこの作品は、ただのラブコメではありませんでした。
今日は、そんなアニメ『その着せ替え人形は恋をする』の魅力と、心に残った名シーンを語っていきます。
自分を出せない主人公・五条くんの繊細さ
主人公・五条新菜(ごじょうわかな)は、雛人形の顔(頭=かしら)を作る「頭師(かしらし)」になることを夢見る男子高校生。
でも、幼い頃に「男のくせにそんなの好きなんて気持ち悪い」と言われた経験がトラウマとなり、以来ずっと「好きなもの」を心の奥にしまい込んでいます。
教室では目立たず、誰にも本音を打ち明けない。
「嫌われたくないから、黙ってやり過ごす」。
そんな彼の姿に、私自身もどこか重ねてしまいました。
「自分の気持ちは、自分のために言わなきゃだめ」
そんな五条くんの前に現れるのが、ヒロイン・喜多川海夢(きたがわまりん)。
明るくて、自分の「好き!」を全力で表現する彼女は、五条くんとは真逆の存在です。
でも、だからこそ響いたんです。
彼女が五条くんに言ったこの言葉。
「自分の気持ちは、自分のために言わなきゃだめだよ」
この言葉は、視聴者の胸にもストレートに刺さります。
「誰かの顔色をうかがってばかりじゃ、本当の自分に出会えないんだよ」って。
第5話「きれい」というたった一言が生んだ奇跡
そんな二人の関係に転機が訪れるのが、第5話「この中で一番いい乳袋だからじゃん?」。
コスプレ衣装を試着し終えた喜多川さん。電車の中、沈黙が流れる中で、五条くんがふいに口にした一言――
「喜多川さん・・・とても奇麗でした」
ここでの「きれい」は、ただの外見への称賛ではありません。
自分の美意識、自分の価値観、そして何よりも「五条くん自身の言葉」だった。
実は五条くんは、「きれい」という言葉に強いこだわりがあります。
雛人形に向き合うとき、彼の中で「きれい」は作品への最大の敬意を示す言葉。
そんな言葉を、自然と、心から喜多川さんに向けられたことが、彼の内面の成長を物語っていました。
そしてその言葉を聞いた喜多川さんの表情――
驚き、照れ、喜び、すべてが交錯したあの瞬間。
画面越しでも伝わる「心を撃ち抜かれる感覚」は、間違いなくこのアニメの名シーンのひとつです。
好きなものを好きって言える強さ
アニメ『その着せ替え人形は恋をする』は、コスプレをテーマにしていますが、決してニッチな作品ではありません。
むしろこの作品の本質は、「好きなものを好きって言うことの尊さ」にあります。
・自分の気持ちを押し殺していた五条くん
・好きなものに正直で、自分にまっすぐな喜多川さん
この正反対の2人の交流が、お互いの人生を少しずつ変えていきます。
「自分を好きになれるようになる物語」として、10代の人はもちろん、大人にも響く内容です。
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五条くんと喜多川さんの関係性、そして自分の“好き”と向き合う姿に、ぜひあなたも触れてみてください。

まとめ:自分の「きれい」を信じていい
『その着せ替え人形は恋をする』は、ただの恋愛アニメじゃありません。
「好きなものを隠して生きることの苦しさ」
「誰かの一言で前を向けるようになることの奇跡」
そして「その想いを、自分の言葉で伝えることの尊さ」。
五条くんが電車の中で発した「きれい」という一言は、きっと誰かの背中をそっと押してくれるはず。
今、心の奥にしまっている“好き”があるなら、それを大切にしてほしい。
誰かの目じゃなく、自分の目で見つけた「きれい」を、ちゃんと好きだと言えるように。
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